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2013/01/25

ジェンキンスのレクイエム~ラテン語の歌詞に日本語の俳句(北川)

Tweet ThisSend to Facebook | by 事務局
 2012年12月、ジュネーブでの対人地雷禁止条約第12回締約国会議に出席した週のある晩、友人ジュヌビエ―ブのお宅に夕食に招待されました。その時、彼女が所属する合唱団の演奏会のDVDを見せてもらいました。それがカール・ジェンキンスのレクイエム(追悼ミサ曲)でした。ジュヌビエーブはこの曲が好きで、聴いている間もソプラノの自分のパートを鼻歌で歌っていました。レクイエムはラテン語なのに何曲かは日本語でした。そして、そのDVDを、歌詞のフランス語訳が載ったプログラムと一緒にくれました。

 帰国して、そのDVDを聴き直しました。ジェンキンスという作曲家について、日本語の歌詞について、知らないことばかりなので、ネットで調べてみました。判明したのは、カール・ジェンキンスは1944年ウェールズ生まれで現在69歳のジャズ系のミュージシャンです。彼は「レクイエム」を作曲した2年後に、「スタバト・マーテル(悲しみの聖母)」も作曲していました。

 あるサイトは、「オペラ座の怪人」や「キャッツ」で有名なウェーバー作曲の「レクイエム」よりも、ジェンキンスの「レクイエム」の方がより古典的だと評しています。フォーレの「レクイエム」を連想させる静けさが印象的とも言っています。「Pie Jesu(憐れみ深きイエスよ)」と、「In Paradisum(天国にて)」が、情感溢れる独立した曲になっているのもフォーレに似ています。

 日本語の歌はいずれも辞世の俳句でした。五つの俳句の中で四句は、芭蕉の再来と言われた越谷吾山、一茶の弟子の小林一笑、浮世絵の葛飾北斎、加賀千代女の辞世の句でした。五句目は読み人知らずです。四句目までは日本の有名な俳句で人生のはかなさを歌い、五句目では、現世ははかない、しかし残された我々は「マメでいよう」というジェンキンスの死生観を述べたのではないでしょうか? 一茶のこれとよく似た句にヒントを得たのではないでしょうか? 

 人生のはかなさを表わす俳句に尺八の伴奏を使っている所も心憎いと思います。ジェンキンスの意図が私の解釈の通りだったか? 興味深々です。

 日本の俳句が高く評価されていることを知って感銘を受けました。このことを広く知って頂きたいと思います。私のDVDは、ジュネーブのアマチュア合唱団、少年少女合唱団の演奏ですが、なかなか良い演奏で、彼らが日本語の歌詞を懸命に歌っている所が微笑ましいです。

 彼らの演奏によるカール・ジェンキンスのレクイエムDVDを聴視されたい方はお申し越し下さい。私がネットで調べて作成した歌詞の対訳、解説を添えてDVDをお貸しします。パル方式をNTSC方式に変換し、それをまたコピーしたので画面が良くありませんが、ご視聴頂ければ幸甚です。 


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