対人地雷は、人間を負傷させることを目的に設計された兵器です。様々な種類がありますが、5キロ以上の圧力がかかったり、圧力が除かれたり、起爆装置につけられているワイヤが引っ張られたり、振動、・傾斜に反応したりすると爆発します。素材も金属だけでなくプラスチックや木材などがあり、安価なものでは数百円で作ることができます。

 対人地雷は「悪魔の兵器」と呼ばれていますが、それは以下の理由からです。
・敵と味方、兵士と民間人を区別しない
    ――対人地雷はいったん敷設されると、敵と味方の区別なく、誰でも殺傷します。家畜も被害に遭います。
・一度敷設された地雷は、長期に渡わたって脅威を保持し続ける
    ――今でも第2次世界大戦で使用された対人地雷が見つかるように、対人地雷は何十年にもわたって威力を持ち続けます。

  対人地雷は100年以上前から使用されています
 対人地雷は、1800年代のアメリカ南北戦争で初めて使われました。その後、第1次世界大戦、第2次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争といった大規模な戦争で使用されたほか、フォークランド紛争(英国対アルゼンチン)、また、コロンビアやスリランカ、ネパール等では国内の紛争で使用されて来ました。
 多くの場所で、地雷は地元の人々に向けて使われています。反政府武装勢力(ゲリラ)は、市民の協力を得るために、また市民たちが他の敵対勢力に食べ物を与えたり助けたりしないように、市民を標的とし、市民を苦しめ、混乱させるために地雷を使うのです。

  地雷は世界各地で使用されて来ました
 地雷は、これまで世界88の国・地域で発見されました。アフガニスタン、ボスニア、カンボジア、チェチェン、コロンビア、モザンビークなどは、特に地雷によってひどい被害を受けています。チリ、エジプト、エチオピア、インド、イラク、イスラエル、韓国、コソボ、ラオス、ニカラグア、セネガル、タジキスタンなど、80以上の国と地域が今でも地雷問題を抱えています。

地雷の目的は人々に障害を負わすことにあります
 地雷は、人を殺すことよりも、手足などを吹き飛ばし、「怪我を負わせること」に重点を置いています。軍隊にとっては、兵士を殺すよりも、けがをさせる地雷は有効な戦略手段だったのです。
 では、なぜ敵の兵士を殺すよりも、けがをさせる方が有効なのでしょうか?
 死んだ兵士は置き去りにされますが、負傷した兵士は放置できないので、敵に負傷兵を連れて帰る手間をとらせることができるからです。また、治療・リハビリ、社会保障など、長期にわたって人的・経済的負担を課すので、敵対勢力を消耗させることも可能です。そして、対人地雷で手足を吹き飛ばされ苦しんでいる仲間を見て受ける精神的ショックによって、戦争を続ける気持ちを無くさせることも計算されているのです。

 対人地雷の詳細については、FAQもご参照下さい